鶏のいじめ対策|新入りが追い回され羽をむしられるため隔離ケージを作った

鶏の飼育
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我が家では、ボリスブラウンの「松・竹・梅」と、岡崎おうはんの卵から孵化した「墨・胡麻」を飼育しています。

墨と胡麻も成長し、松竹梅との体格差がかなり小さくなってきました。

そろそろ同じ群れとして生活できるのではないかと思い、チキンランで一緒に放してみましたが、松竹梅が墨と胡麻を追い回します。

特に梅と竹は、逃げる墨たちを追いかけ、羽をくわえて強くむしろうとすることがあります。

【写真①:追いかけられて逃げる墨たち】

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常に争っているわけではありません。

近くで普通に過ごせる時間もありますが、一定時間一緒にしていると、再び追いかけや羽むしりが始まります。

今回は墨と胡麻を完全に別の場所へ移すのではなく、同じ鶏舎内で安全に慣らすため、アニマルキャッチャーを隔離ケージとして使うことにしました。

鶏のいじめは「順位決め」だけとは限らない

鶏の群れには、一般に「つつき順位」や「ペッキングオーダー」と呼ばれる社会的な順位があります。

新しい鶏を群れへ入れると順位関係が崩れるため、つつきや追いかけが起きること自体は珍しくありません。

獣医学資料では、通常の順位形成に伴う攻撃は、多くの場合24〜48時間ほどで落ち着き、大きなケガにはつながらないとされています。一方、攻撃が群れの中で常態化したり、ケガにつながったりする場合は、通常の順位決めとは分けて対策する必要があります。

また、羽を軽く触る行動と、羽をつかんで引き抜く行動も同じではありません。

強い羽むしりは、痛みや羽の欠損、皮膚の露出につながります。皮膚が傷ついて出血すると、ほかの鶏からもつつかれる危険性が高くなります。

今回の墨と胡麻は、追いかけられて逃げても再び追われ、実際に羽を強く引っ張られています。

そのため、単なる順位決めとして放置せず、直接接触する時間を制限することにしました。

知人からもらったアニマルキャッチャーを再利用

隔離ケージとして使用したのは、知人から譲ってもらった金網製のアニマルキャッチャーです。

【写真②:屋外に置いたアニマルキャッチャー】

知人から譲ってもらったアニマルキャッチャーを、鶏の隔離ケージとして再利用

新しく鶏用ケージを購入することも考えましたが、今回はできるだけ費用をかけず、手元にある物を使って対策します。

アニマルキャッチャーは鶏舎の角へ設置しました。

【写真③:鶏舎内に設置したアニマルキャッチャー】

松竹梅と同じ空間で生活できるよう、鶏舎の角へ金網ケージを設置

完全に別の鶏舎へ移すのではなく、金網越しに姿や声を確認できる状態です。

直接つつくことはできませんが、お互いの存在は分かります。

このケージは長期間閉じ込めるための飼育設備ではなく、墨と胡麻を守りながら群れに慣らすための一時的な隔離場所として使います。

クニペックスで金網を切り、給水器を取り付けた

アニマルキャッチャーは捕獲用なので、そのままでは手持ちの給水器を取り付けられませんでした。

そこで、金網の一部をクニペックスの「71 01 200」で切り取りました。

【写真④:クニペックスと切断した金網】

クニペックス71 01 200で金網の一部を切り、給水器の取り付け場所を作った

金網を必要な範囲だけ切り、ペットボトル式の給水器をケージの外側から取り付けています。

ボトルが外にあるため、水の残量を確認しやすく、補充するときに墨と胡麻を外へ出す必要もありません。

金網を加工する場合は、切断した先端が内側へ飛び出していないか、鶏の顔や羽が引っ掛からないかを確認する必要があります。

餌入れは3Dプリンターで自作

餌入れは、市販品ではなく3Dプリンターで製作しました。

【写真⑤:自作餌入れと給水器】

3Dプリンターで作った餌入れと、ペットボトル式の給水器

構造は、ワイヤーメッシュへ引っ掛けるだけのシンプルな設計です。

ネジや結束バンドを使わず、背面のフックを金網へ掛けるだけで取り付けられます。

取り外しも簡単なので、餌の補充や容器の洗浄もしやすくなっています。

また、床へ直接置かないため、墨と胡麻が容器をひっくり返しにくく、床材や糞が入りにくい位置へ調整できます。

隔離中は、先住鶏とは別に餌と水を用意することが重要です。

飼育密度や給餌場所が足りないと、優位な鶏が弱い鶏を餌や水から遠ざけ、さらに体格差が広がることがあります。給餌器や給水器を増やすことは、攻撃的なつつきへの基本的な管理対策の一つです。

収穫コンテナ2個で目隠しを作った

金網ケージだけでは、墨と胡麻が常に松竹梅から見える状態になります。

直接つつかれなくても、ケージの周囲を囲まれたり、金網越しに威嚇されたりすれば、墨と胡麻が落ち着けない可能性があります。

そこで、手元にあった収穫コンテナを2個使って目隠しを作りました。

【写真⑥:収穫コンテナを配置した鶏舎全体】

収穫コンテナ2個を使い、墨と胡麻が先住鶏の視線から隠れられる場所を作った

ケージ全体を完全に覆うのではなく、部分的に視線を遮る配置にしています。

墨と胡麻は、松竹梅の姿が見える場所と、見えにくい場所を自分で選べます。

鶏舎の中へ板などの障害物を置き、鶏同士の視線が通り続けない場所や隠れられる場所を作ることは、羽むしりを減らす対策の一つとして紹介されています。

収穫コンテナなら、手元にある物を再利用でき、汚れたときも水洗いできます。

ただし、夏場に周囲を完全に覆うと風通しが悪くなるため、ケージ内へ熱がこもらない配置にする必要があります。

鶏舎ではケージ、チキンランでは一緒に放す

現在は、次のように運用しています。

鶏舎内では墨と胡麻をアニマルキャッチャーの中へ入れ、松竹梅との直接接触を防ぎます。

一方、日中に様子を確認できる時間は、チキンランで全羽を一緒に放しています。

完全に接触を断ってしまうのではなく、監視できる場所では一緒に行動させ、追いかけや羽むしりが激しくなったときは止めます。

この方法で少しずつ同じ空間にいる時間を増やし、松竹梅が墨と胡麻を過剰に追わなくなるか観察します。

隔離中に確認すること

ケージへ入れたから安心というわけではありません。

今後は、特に次の点を確認します。

  • 墨と胡麻が十分に餌と水を取れているか
  • 羽が抜けたり、皮膚が露出したりしていないか
  • 出血や傷がないか
  • 松竹梅がケージの周囲へ集まり続けていないか
  • 金網越しにつつかれていないか
  • 墨と胡麻がケージ内で落ち着いて休めているか
  • 夏場に熱がこもっていないか
  • チキンランでの追跡時間や回数が減っているか

傷や出血が見つかった場合は、通常の順位決めとして様子を見ず、直接接触を止める必要があります。血の付いた傷は、さらにほかの鶏からつつかれる原因になるためです。

今回の対策で使用した物

今回の隔離ケージ作りで使った物は、次のとおりです。

  • 知人から譲ってもらったアニマルキャッチャー
  • クニペックス71 01 200
  • ペットボトル式給水器
  • 3Dプリンターで自作した餌入れ
  • 収穫コンテナ2個

大きな材料を新しく購入せず、手元にあった物を組み合わせて作りました。

餌入れだけは、アニマルキャッチャーの金網に合わせて3Dプリンターで製作しています。

まとめ

墨と胡麻は体格が大きくなってきましたが、体の大きさが近づいただけでは、松竹梅とすぐに同じ群れにはなれませんでした。

チキンランでは、特に梅と竹が墨たちを追いかけ、羽を強くむしろうとします。

そのため今回は、アニマルキャッチャーを隔離ケージとして再利用しました。

金網の一部をクニペックスで切って給水器を取り付け、餌入れは3Dプリンターで自作しました。さらに、収穫コンテナ2個を使って、墨と胡麻が視線から隠れられる場所も作っています。

鶏舎内では金網越しに生活させ、監視できる時間はチキンランで一緒に放します。

ただし、設置したばかりなので、この方法で完全にいじめが収まるかはまだ分かりません。

何日程度で追いかけが減ったのか、再び同じ鶏舎で生活できるようになったのかについては、今後の経過をこの記事へ追記します。

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